ゴルフ場が自然公園に生まれ変わった ~すべての人々に開かれた広大な緑地~
撮影/曽信耀
【◎文/李暁萍 ◎翻訳/有田夏子 ◎撮影/曽信耀】
かつては高価な入場料が必要だったゴルフ場が、誰もが楽しめる「高雄果嶺自然公園」へと生まれ変わった。この70ヘクタールに及ぶ綠地の歴史は、第二次世界大戦後から語る必要がある。
1961年、當時の陳啓川高雄市長が「大貝湖」(現在の澄清湖)のそばにあるこの土地を高雄ゴルフ場の建設地に選定、後に國際レベルのゴルフ場が完成した。その後、ここは臺灣外交で重要な役割を果たし、日本の岸信介首相やアメリカ第七艦隊の將校もここを訪れた。
時代は移り変わり、高雄ゴルフ場は2000年から民間に貸し出されたが、2024年から再び高雄市政府の管理下に置かれることとなった。そして2025年10月10日、この土地は「高雄果嶺自然公園」として生まれ変わった。「果嶺」は中國語でグオリンと読むが、これは高雄ゴルフ場の「グリーン」を象徴し、「自然」には萬物が共存する生命力という意義が込められており、「環境正義、全民共有」という理念を體現している。
園內にはもとの地形を生かした2.7キロメートルの遊歩道があり、2600株以上の高木も殘された。公園は澄清湖、雙湖森林公園、金獅湖をつなぎ合わせ、高雄で最大の綠の迴廊を形成している。園內ではこれまでにカンムリワシやカンムリオオタカ、コウライウグイスを含む53種の鳥類が記錄されるなど、豊富な生態系が存在し、市民の自然學習に最適な場所である。
果嶺自然公園が一般公開されて以降、SNSには來訪者の寫真が次々と載せられ、都市と自然、人々のつながりが広がっている。
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